概要
世界的に有名なコンテンツである「ポケットモンスター」。
そのゲームアプリのひとつ「ポケモンGO」が世間を賑わしています。
ネットやニュースでも取り挙げられることが多く、今や老若男女の誰もが知るアプリとなりました。
ポケモンGOを活用したビジネスも増えており、ゲームを遊んでいる人だけでなく行政や多くの人々に注目されています。
あっぱれ本社のある鳥取県でも「鳥取砂丘」でポケモンGOを大きく取り挙げており、各所で話題になっています。
鳥取砂丘概要
鳥取県鳥取市の日本海海岸に位置するところにある鳥取砂丘は、特別保護地区に指定されています。
その広大な砂丘は南北2.4km, 東西16kmもあり、鳥取県を代表する観光名所の一つとして数えられています。
ラクダや馬車に乗って砂丘を観光したり、夏には海水浴やパラグライダーなどを楽しむことも。
「鳥取砂丘こどもの国」では遊具もあるので遊びにも困りません。
「らくだや」をはじめ、食事処や宿泊施設も多数あり、近くには梨狩りを楽しめる梨狩り園もあります。
梨狩りができるのは、シーズンの8月中旬から10月下旬の間となります。
このように鳥取砂丘は、その見た目とは裏腹に飽きることなく楽しめる観光名所となっています。
平井知事の砂丘解放
ポケモンGOを活用する動きのひとつに地方自治体の中でも活用の動きが生まれています。
そのひとつに鳥取県の平井知事が主体となって鳥取砂丘を「スナホ・ゲーム解放区」として発表しました。
実際にポケモンGOをプレイした平井知事が鳥取砂丘なら障害物も少なく、安全にプレイできるのではないか?と提案したことからこの動きが始まりました。
元々鳥取砂丘は夏場に多くの観光客が訪れる場所ではありましたが、この宣言以降、さらに増えたようです。
また、「とっとりGO」と称して公式ポータルサイトもオープンしています。
ポータルサイトでは砂丘でポケモンGOをプレイする際の注意点や砂丘での楽しみ方、イベントの紹介などを行っています。
ポケストップの数
鳥取砂丘では砂丘内のいたる所にポケストップが存在します。
砂丘内では調査杭がポケストップに指定されており、砂丘内だけでも100ヶ所以上もの数のポケストップがあります。
ポケストップでは、ポケモンをゲットするのに必要なモンスターボールやアイテムなどを無料で受け取れます。
ポケストップは一定時間経過すると再び利用することができるので、長距離を移動せずに利用できる砂丘のポケストップは非常に助かります。
砂丘では100以上ものポケストップが密集しているので、一度訪れるだけで相当量のアイテムをゲットできます。
また、砂丘の最頂上である「馬の背」では無料Wi-fiを利用することができます。
なので、スマホの通信料が気になる人も気軽にポケモンGOを楽しむことができます。
イングレス(Ingress)で砂丘を申請した人物とは
ポケモンGOは一部イングレス(Ingress)というゲームのデータを一部利用しています。
イングレスはポケモンGOと同様に歩きまわってポータルと呼ばれる陣地を取り合うゲームです。
そのイングレスでも鳥取砂丘はポケストップと同様に等間隔にポータルが点在しています。
このポータルは申請することで設定してもらうことができ、イングレスのエージェント(※プレイヤーのこと)であるKatopsさんは砂丘に一定間隔で並んでいる調査杭をそれぞれをポータルとして申請していました。
これにより、イングレスのデータを一部利用しているポケモンGOでもポケストップとして設定されていました。
あるインタビュー記事によると、昨年6月時点で砂丘内の108あったポータルは最終的に110ヶ所になり、自身がLiveさせているのは87ヶ所でそれ以外は他のエージェントによるものだそうです。
ポータルが密集しているとは言ってもそれぞれの調査杭は100mほど離れており、3日間で計7時間かけてポータルの申請を行ったようです。
現在もKatopsさんはイングレスをプレイしており、鳥取砂丘を「ポケモンGO」の聖地へと導いた一人であることは間違いないでしょう。
ちなみに、県内だけでKatopsさんがポータルとして申請した場所は、鳥取県内だけでも砂丘も含めて全部で258ヶ所もあるようです。
探索マップ
砂丘の調査杭の位置は「鳥取砂丘探検マップ」で確認することができます。
また、砂丘には様々な動物や植物が存在しており、それらについての解説や取り組みなども紹介しています。
こちらは英語・中国語(簡体字)・韓国語にも対応しています。
他にも「鳥取砂丘おすすめマップ」では、季節によって様々な表情を見せる砂丘の魅力を紹介しています。
その季節ならではのおすすめスポットを紹介しているので、いつ行っても新しい発見ができることでしょう。
歌碑
砂丘周辺には「歌碑」が設置されており、与謝野晶子の歌碑などはポケモンで対戦などができる“ジム”に設定されています。
そのため、ポケストップだけでなくジムも砂丘周辺に複数存在しています。
歌碑には、著名な人々が鳥取砂丘を訪れた際に詠んだ短歌や俳句が刻まれており、その歌は心に染み込みます。
ポケモンGOを切っ掛けに、歌に触れてみるのも良いでしょう。
禁止事項
車両侵入禁止
鳥取砂丘ではポケモンGOのプレイを推奨していますが、幾つかの禁止事項もあります。
まず、砂丘への車両の侵入は禁止されています。
砂丘では観光をしている人々や動植物も存在しており、車両の侵入は観光地を荒らす行為として、あまりに悪質な場合は懲役または罰金が設けられています。
また、国の特別保護地区にも指定されており、場合によっては罰金も科せられます。
自動車やバイクといった車両は近隣の市営駐車場へ駐車しましょう。
ラクガキをしない
砂丘は多くの人々が自由に観光できるように開放されています。
しかし、記念や遊びで砂丘にラクガキをし、残す人もいます。
こういったラクガキを残す行為も鳥取砂丘では禁止しています。
ラクガキを残す行為は景観を著しく壊し、他の観光客の方々への迷惑にも繋がります。
ゴミのポイ捨て禁止
鳥取砂丘に限らず、ゴミのポイ捨ては禁止されています。
また、花火のゴミはもちろん、花火自体も他の観光客の方々へ迷惑となります。
砂丘への落書きは条例で禁止されています。
犬のフンの投棄も迷惑行為であり、罰金が科せられます。
ゴルフの打ち放し禁止
砂丘はゴルフを嗜む人にとっては巨大なバンカーにも見えるかもしれません。
ですが、砂丘ではゴルフの打ち放しが禁止されています。
観光客の方への危険性はもちろん、飛ばしたゴルフボールが回収できずにそのまま不法投棄になる可能性もあります。
テントや看板の設置の禁止
鳥取砂丘は自然公園法により、テントなどの設置や看板・のぼりなどの広告物の掲出や設置は禁止されています。
また、騒音を発生させる拡声器などの使用も禁止されています。
天気が良いとキャンプやバーベキューなどをしたくなりますが、やはり他の観光客の方への迷惑になります。
砂丘の近隣には柳茶屋キャンプ場がありますので、キャンプやバーベキューといった行為はそちらで行いましょう。
周辺地域は?
鳥取砂丘から少し南へ降ったところにある周辺地域にもポケストップは多数存在しています。
鳥取城跡が残る久松公園周辺の地域でもポケストップの存在が報告されており、鳥取観光のついでにポケストップに立ち寄ることができます。
映画撮影にも使用された仁風閣や鳥取県立博物館も近くにあるので、観光名所となっています。
鳥取城跡の周辺には桶屋町、職人町、鍛治町、元大工町といった面白くも珍しい地名が今でも残っており、そこがかつて城下町だったことが伺えます。
その他のオススメスポット
鬼太郎ロード
鳥取県内には、代表作「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるさんの「水木しげるロード」があります。
観光名所ということもあって、鬼太郎ロードに沿ってポケストップが多数点在しています。
ポケストップの多さから、まるで鬼太郎とポケモンのコラボレーションといった感じ。
報告されているポケストップの数だけでも40ヶ所近くあり、鬼太郎ロードを歩くだけで結構な数のポケストップに立ち寄ることができます。
食事処も多数あるので、鬼太郎、ポケモン、グルメと一日中楽しむことができる場所となっています。
夢みなと公園
水木しげるロードから少し離れた場所には、夢みなとタワーが見える「夢みなと公園」があります。
夢みなと公園の園内や夢みなとタワー周辺には合わせて20ヶ所以上ものポケストップが密集しています。
ポケストップを一通り回ったら夢みなとタワーで食事やお土産を買ったり、タワーの展望室へ登ってみましょう。
西日本最大級の海産物専門直売所である「境港さかなセンター」では、毎日新鮮な魚介類を購入することができ、全国発送も行っています。
日帰り入浴施設「みなと温泉 ほのかみ」では、展望露天風呂に入浴できます。
県の知名度も急上昇
ゲゲゲの鬼太郎や名探偵コナンの作者が生まれた地として鳥取県は知られていますが、鳥取県自体の知名度はいまひとつでした。
ですが、鳥取砂丘をポケモンGOの遊び場として開放したことで、全国のポケモンGOプレイヤーに広く知られるようになりました。
ポケモンGOを快適に遊んで貰えるようにWi-Fiや階段に照明などを設置した成果もあって、来訪者が例年よりも増えているようです。
鳥取砂丘では「砂の美術館」など色々なイベントも開催しているので、ポケモンに観光と一日中楽しめることでしょう。
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