
公益社団法人氷温協会
『公益社団法人氷温協会(Japan Hyo-On Association)』は、昭和60年から続く伝承技術である氷温技術の普及と農林水産業の活性化、そして地域経済の発展を目的として設立されました。昭和60年に氷温食品協会が設立され、日本氷温食品協会への法人名称変更をした後、平成5年には鳥取県知事に社団法人氷温協会の設立が認可されました。
平成25年4月には内閣総理大臣により、その公益性が認められたことで『公益社団法人氷温協会』として認定されました。
氷温協会が認定した氷温食品は累計680品目を超え、認定食品には氷温認定マークあるいは氷温によって製造されたという技術内容の表示がパッケージなど記載されています。
氷温協会では全国各地で氷温技術に興味のある方、実用化を目指している方々を対象にセミナーも開催しています。
また、多くの方に氷温技術を知ってもらうための研修・見学や体験学習など様々な企画も開催しています。
氷温とは
冷蔵でも冷凍でもない第三の温度域、それが『氷温』です。通常、水は0℃で凍り始めますが、肉や魚、野菜や果実などの食品は0℃では凍らず、それぞれ凍り始める温度が違います。
この0℃以下から凍り始めるまでの温度を「氷温域」といいます。
この氷温域で食品の加工や貯蔵を行うことを氷温技術といい、氷温技術を採用した食品を「氷温食品」といいます。
『氷温』の誕生のきっかけは、氷温協会初代理事長 故山根昭美博士が摂氏0℃でも食品は凍らずに生き続ける温度域を発見し、この温度域を氷温と定義したことに始まります。
その後も研究は進められ、数々の新技術が開発されました。
氷温食品
氷温技術が採用された氷温食品は、添加物を使用せずとも鮮度を良好に保ち、旨味が凝縮されています。野菜や果実は収穫後も酸素を吸って二酸化炭素を排出する呼吸代謝をしており、呼吸代謝に伴って、水分を放出するために鮮度が失われていきます。
肉や魚は生体反応に関わる酵素の働きによって鮮度が失われていきます。
この食品それぞれの働きを氷温技術で抑えることで鮮度を長期間に渡って保つことができ、生鮮物は通常の冷蔵庫に入れるよりも3~5倍程度の鮮度を保つことができます。
そのため、素材の持つ本来の美味しさを十分に生かすことが可能です。
公益社団法人氷温協会 ホームページ
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